防犯の基本①において、防犯カメラを設置し、泥棒や強盗に「狙われにくくする」ことが最重要としました。政府がまとめた「いわゆる「闇バイト」による強盗事件等から国民の生命・財産を守るための緊急対策」(令和6年12月17日犯罪対策閣僚会議決定)においても、防犯カメラを整備することの重要性がうたわれています。それでは、防犯カメラを設置した上で、自宅や店舗が狙われてしまった場合に備え、どのような対策ができるでしょうか。 |
防犯の基本② 入りにくくする
泥棒や強盗犯など、侵入者の最も多い侵入口は窓です(警察庁住まいる110番)。また、侵入に手間取り、5分かかると侵入者の約7割はあきらめるとされており、防犯のためには侵入に時間をかけさせることが大きなポイントになります(警察庁住まいる110番)。
防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議における防犯性能試験では、打撃を7回加えても十分な大きさの穴が開かず、手を入れられない防犯フィルムを合格として登録しています。自宅や店舗の防犯診断をし、侵入口となりやすい窓に防犯性能の高い防犯フィルムを取り付けることで、簡単には穴が開かず、また、窓を打つ際に大変大きな音を発することから、侵入をあきらめて退散する可能性が大いに高まります。加えて、補助錠を取り付け、窓周辺を防犯カメラが撮影できれいれば、さらに効果があるといえるでしょう。
それでも万が一、不審者がご自宅や店舗への侵入を試みている場合にどうすればよいか、次回「防犯の基本③」で見ていくこととします。