2021年9月から2024年3月に、匿名・流動型犯罪グループによるとみられる強盗・窃盗事件は、22都道府県で78件発生しました(令和6年警察白書)。また、2024年8月以降、東京、埼玉、千葉、神奈川で発生した強盗事件により、国民の体感治安は著しく悪化しました(令和7年警察白書)。これをきっかけに、防犯対策を考えるようになった方も多いと思います。そこで、自宅や店舗を防犯対策する際の基本について、3回に分けてまとめていきます。 |
防犯の基本① 狙われにくくする
泥棒や強盗犯は下見をすると言われています(警察庁すまいる防犯110番)。侵入経路に防犯カメラが設置された家と、設置されていない家があった場合、泥棒はどちらの家を選ぶでしょうか。明らかに、防犯カメラの設置されていない家を選ぶ可能性が高いといえます。
そのため、ご自宅や店舗の防犯対策をする際には、防犯診断をして危険個所を特定し、適切に防犯カメラを設置することで、そもそも「狙われにくくする」ことが最重要といえます。
では、防犯カメラを設置した上で、それでも狙われたことを想定して、どのような対策をしておくことができるか、次回「防犯の基本②」で見ていくこととします。